Archive

【せとうちばなし2023】11/25(土) 第2話「香川県の文化芸術の土壌について」

11月25日、高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」にて、せとうちばなし2023第2話を開催しました。ゲストは、やしまーる館長の中條亜希子さん。「アート県」と呼ばれる前から育まれてきた香川のものづくりやデザインの歴史を調査されてきた中條さんによるお話。「香川県の文化芸術の土壌」をテーマに語っていただきました。


せとうちばなしの第1話は、瀬戸内国際芸術祭2010前夜を振り返りましたが、今回は、芸術祭が始まるずっと以前のお話です。
どんなお話をしてくださるのか、とても楽しみにしていた会。1時間ちょっとの時間では足りないほど、たくさんのお話をしてくださいました。


中條さんが持ってきてくださった本や貴重なアルバムたち

今回のテーマ「香川県の文化芸術の土壌」を語る上で欠かせない人物に、金子正則香川県元知事がいます。
そう知事です、みなさん知事ですよ!すごくないですか?!金子知事は、1950年から1972年の間、6期24年にわたり、知事を務められていた方です。


主要な人たち、香川県サイドの人たちで構成された相関図は圧巻でした。会場にいた参加者のみなさんからも歓声があがっていました。

デザイン知事と呼ばれた金子知事は「政治と芸術は一つのものである。ともに人の心を豊かにするために捧げなければならない」という考えを持っていた方です。
1958年にできた香川県庁舎の建設をきっかけに著名な方々が来られるようになりました。金子知事は、人とのつながりを大切にし、その時だけの付き合いではなく長くお付き合いをされてきた方だからこそ、香川だけでなく東京や海外のネットワークの広がりが生まれ、香川県庁舎はじめとした建築物、商店建築、民芸品などが財産として多く残されているということがお話から分かりました。
なぜ香川県にこうした豊かな文化芸術が育まれたのか、その背景と歴史を聞いたみなさんも納得した様子でした。


屋島から見えた夜景も美しかったです。

参加者された方々の満足度は高く、終わってからも中條さんとお話をされていたり、本を手に取ったりされていました。
また、こえびさんだけでなく、中條さんを通じて参加いただいた方との出会いがあったり、芸術祭のSNSを見て名古屋から参加してくださったり、新しい広がりがあるのもせとうちばなしの魅力ですね。

次回は、豊島で開催します。開催まであと1週間を切りました。13:30から場所は豊島エスポワールパークです。
福武財団の笠原さん、竹之内さんをお迎えし、豊島美術館についてたっぷりと語っていただきます。ここでしか聞けないようなエピソードもあるので、ぜひお気軽にお越しください。オンラインでも開催しています。お楽しみに!

せとうちばなし 
第3話「豊島美術館ができるまでとその後」
ゲスト:笠原良二さん、竹之内千夏さん(公益財団法人福武財団)

詳細・お申込みはこちら
https://www.koebi.jp/news/events/entry-3579.html


こえび隊とは

瀬戸内国際芸術祭を
支える
ボランティアサポーター。
島が好き!
アートが好き!
芸術祭を手伝いたい!
と思っている方なら
誰でも参加できます。

こえび隊に登録する APPLY FOR KOEBI-TAI

こえび新聞

こえび新聞vol.23が完成しました。 外面は、「私の人生や暮らしを変えた”瀬戸内国際芸術祭"」がテーマで...

こえび新聞を読む APPLY FOR KOEBI-TAI