【せとうちばなし2023】10/21(土) 第1話「瀬戸内国際芸術祭2010前夜を振り返る」
今年のせとうちばなしは、会場とオンラインのハイブリッド形式に挑戦!
第1話は、高松丸亀町商店街にあるまちのシューレ963カフェで開催し会場は26人、オンラインでは18人の方が参加してくれました。
ゲストには、1回目の瀬戸内国際芸術祭2010のときに、実行委員会事務局で事務局長を務めていた工代祐司さんをお迎えし、「瀬戸内国際芸術祭2010前夜を振り返る」をテーマにお話しいただきました。
まずは、2007年、工代さんの芸術祭との出会いから。その上で、いつから芸術祭の構想があったのか、香川県、福武財団の動きなどを2004年まで遡り、振り返りました。また、香川県庁内に「観光交流局」が2003年に設置され、芸術祭の開催をする上で芸術祭の受け皿ができていたことが大きかったと語ってくださいました。
前年の2009年に「大地の芸術祭」が開催されていたことで、そこへいろいろな人たちをお連れし、「来年は瀬戸内海でこういう芸術祭をするんですよ」とご案内。芸術祭のファンづくりを積極的にされていました。
まだ瀬戸内国際芸術祭の影も形もない頃。工代さんたち実行委員会事務局のみなさんは、裏方、黒子として芸術祭の土台を作っていきました。
2010年の芸術祭があったからこそこうして芸術祭が続いているんだなとしみじみと感じると同時に、これからも芸術祭が続いていくためには、どうしたら良いのか考えさせられる会となりました。
参加してくれたみなさんからは、
「瀬戸芸が始まった経緯や開催までの道のりを知ることができた」
「芸術祭を自分ごととして考える機会となった」
「香川県がどのようにして芸術祭に力を入れようになったのか、観光に対する移り変わりを初めて聞くことができました」
というような感想をいただいています。
次回のせとうちばなしは、11/25(土)17:30スタートです。
屋島山上交流拠点施設「やしまーる」にて、やしまーるの館長 中條亜希子さんをお迎えします。中條さんは、「アート県」と呼ばれる前から育まれてきた香川のものづくりやデザインの歴史を調査してきました。丹下健三建築の香川県庁、猪熊玄一郎、イサム・ノグチなどの建築家や芸術家の作品がたくさんあり、なぜ香川県がこうした豊かな文化芸術が育まれたのか、その背景や歴史をお話しいただきます。お楽しみに!
せとうちばなし
第2話「香川県の文化芸術の土壌について」
ゲスト:中條亜希子さん(高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」館長)
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https://www.koebi.jp/news/events/entry-3566.html