Archive

島キッチンのお仕事②

今回は島キッチンのお仕事 その2です。

島キッチンのお仕事 その1(基本情報編)どんな場所で働くの?
https://www.koebi.jp/news/report/entry-3377.html
に引き続き、島キッチンのお仕事紹介第二弾です。
レストランの営業以外にどんなことをしているかを具体的にピックアップします。

継続的な取り組み「お弁当の日」



毎月2回行なっている「お弁当の日」は島内向けの取り組みです。島内には、高齢の方や一人暮らしをしている方も多く、揚げ物や一人分の料理をつくるのはたいへんです。それを解決しようと始まったのがこの「お弁当の日」。魚や肉を使った揚げ物やコロッケなどをメインに、豊島の野菜を使った副菜を取り入れ、バランスの良いメニューを心がけています。
献立内容は、1ヶ月ほど前から検討し試作をします。美味しいお弁当を届けるために、スタッフ全員で意見を出し合い、その都度改善しています。また、島内外から材料の調達や常連の方への注文確認の連絡、原価計算などの事務作業もします。



お弁当の日の当日は、お母さんたちと段取りよく調理を進めなくてはいけません。いつもの営業とは違い、注文してくださった方へ、きまった時間内に確実に届ける必要があるからです。そのためには、前日までに地図などの配達の準備もしておくこともポイントです。お届けに行くと、玄関先で待ってくれていたり、「また次もお願いね」と声をかけてくれたりと嬉しいこともあります。時には厳しいご意見をいただくこともありますが、他のスタッフやお母さんたちと共有し、何がダメだったのかよく考え、次に生かす努力をするようにしています。


丸ノ内ホテル 山口シェフとのミーティング



月1回のペースで、丸ノ内ホテルの山口シェフとオンライン会議を行っています。営業時のメニューの相談から野菜や魚の調理の工夫、弁当の改善方法、商品開発の相談などをシェフにしています。会議には、島キッチンのスタッフだけでなく、イベントスタッフやこえび事務局の運営スタッフも参加しています。一人のスタッフが幅広い仕事を持ち、それを楽しみながら仕事をしているこえびネットワークは、島キッチンにもいろいろなスタッフが関わっています。そんな山口シェフとのミーティングは、自分たちの食についての知識が豊富になるだけでなく、それを島キッチンですぐに実践でき、お客さんや島の方からの反応が得られることもモチベーションのひとつになっています。


島民とのつながりを保つ、島キッチン新聞と島のお誕生会



島キッチン新聞は、島のお誕生会のお知らせやお弁当の日のメニュー、芸術祭や瀬戸内の島の出来事など、さまざまな話題を1枚の用紙に手書きでまとめ、島内の全戸に歩いて配布しています。毎月こえびさんたちと行なっている取り組みですが、私たちも一緒に歩くことで島の日常を感じられたり、お弁当を注文する常連の方にお会いしたり、豊島のことをよく知ることができます。



「島のお誕生会」も同じく、島のみなさんとつながりを保つ取り組みです。毎月1回、島キッチンのテラスなどで行われる「島のお誕生会」は、誕生月を迎えた方を、そこに集うみなさんと祝うイベント。毎回さまざまなゲストを迎え、小さな子どもから、お年寄り、観光客まで、世代や国籍を超えて集う誕生会は、さまざまな出会いの場となり、島の方にとっても楽しみの一つとなっています。


こういった場面に出会うことで、島キッチンがどういう場所なのかを改めて考えさせられます。豊島の食の豊かさを伝えることはもちろん大切ですが、芸術祭や豊島の中での島キッチンの存在意義をどう捉え活動していくのか。
じっくり考えたり、好奇心を持って楽しみながら活動することを大事にしています。

【採用情報】
https://www.koebi.jp/news/events/entry-3376.html


こえび隊とは

瀬戸内国際芸術祭を
支える
ボランティアサポーター。
島が好き!
アートが好き!
芸術祭を手伝いたい!
と思っている方なら
誰でも参加できます。

こえび隊に登録する APPLY FOR KOEBI-TAI

こえび新聞

こえび新聞vol.23が完成しました。 外面は、「私の人生や暮らしを変えた”瀬戸内国際芸術祭"」がテーマで...

こえび新聞を読む APPLY FOR KOEBI-TAI