【女木島】 11/27(土) 「女木島名画座上映会」開催しました
春夏と中止になった上映会ですが、10月末の上映会に続き、11月27日(土)にも開催しました。
今回はドキュメンタリー映画『日本の詩情』第二集第6巻です。
日本の詩情は1965〜1966年(昭和40〜41年)に放映されたテレビ番組で、旅する民俗学者 宮本常一の企画・監修によって制作されたこのドキュメンタリー作品は、地域社会に生きる“庶民の生活史”の追及をテーマに、全国各地の習俗、行事、生活、技術など多彩な特色を持つその土地の背景を取材して、日本人の“生活の詩”を描いた作品です。
宮本常一の『忘れられた日本人』『民俗学の旅』は瀬戸内国際芸術祭や、北川フラム氏が手掛ける、地域型芸術祭のバイブルです。
◎瀬戸内的!本の紹介 第1回「忘れられた日本人」宮本常一 著(岩波文庫)
https://www.koebi.jp/news/events/entry-2772.html
16時のめおんで女木島へ渡り、夕暮れの女木島を散策。
帰りの船のことを気にせず夕暮れ時の島を散策できるのも上映会ならでは。
夜の帳がおりるころ、明りの灯った名画座に参加者の皆さんが集まってきました。
第6巻の内容は青森から大分まで地域に根付く技を紹介している内容です。
○「鳩笛とりんご」(青森・弘前)
○「雪の中に生きる」(新潟・山古志)
○「波浮の漁夫たち」(東京・伊豆大島)
○「飛騨の匠」(岐阜・高山)
○「島の夜明け」(大分・姫島)
各エピソードの過去を映像で見た後に今その場所がどうなっているか?どういう発展を遂げたかなど、
北川ディレクターからの解説がありました。
今回は『日本の詩情』鑑賞後に特別に瀬戸内海歴史民俗資料館からも貴重な映像を提供いただき失われつつある瀬戸内の盆踊りの風習をみることができました。
当たり前のことかもしれませんが、「過去」は「今」の入り口であって、ずっと繋がってきていて、今、瀬戸内で芸術祭をしているんだな。という実感を得ることができました。
もちろん今回も「女根」を特別開館しました。
寒くなって澄んだ空気の中でみる、ネオン管の発色は痺れるカッコよさです。
まだ、ディナーを女木島で!とはいきませんでしたが、お土産には女木島出身の料理人によるお弁当がついてきました。瀬戸内の味ということでニシガイや女木島のみかん、伊吹のちりめんじゃこ、秋鰆、穴子など美味しいものが盛りだくさんのお弁当でした。