【宇 野】11/24(日) 鉄作家・小沢敦志さんと「玉の輪祭り」に参加しました!
11月24日(日)岡山県玉野市の玉地区の商店街で開催された「玉の輪祭り」に、「舟底の記憶」の作家・小沢敦志さんと参加して、ワークショップを行いました!大きな造船所がある地域、祭りを主催するのは玉野商工高校です。
宇野港にある小沢さんの作品「舟底の記憶」は、巨大な「いかり」や「スクリュー」に鉄の廃材を取り付けた作品です。鉄の廃材は地域で壊れたり、使われなくなったものを集めて、ぺちゃんこになるまでたたいてつぶしてから、作品に取り付けられていきます。
これまでも真っ赤になるまで熱した鉄をたたいてぺちゃんこにするワークショップを行いながら、作品に鉄の廃材を付け足し、海の中のフジツボのように、作品を成長させてきました。
今回のワークショップでも62人もの方が鉄をたたいてくれました!
こえび隊も、小沢さんや、高校生ボランティアに交じり、久しぶりの宇野港エリアで活動です。
ワークショップのご案内をしたり、作業用エプロンを着けるのを手伝ったり、お客さんから撮影を頼まれたり…
臨機応変な対応が必要ですが、初めてのこえびさんもベテランこえびさんも楽しそうに動きまわっていました。
お祭りに来たお客さん、高校生、校長先生や教頭先生も鉄をたたいでくれました。
最初はおっかなびっくり、緊張気味の人も、たたき終われば大きな笑顔!
こえび隊もお客さんと一緒に、叫んだり、笑ったり!たくさん元気をもらいました。
実は、この玉の輪祭りは、玉野商工高校ビジネス情報科の12人の生徒さんたちが企画・開催したものなんです。
第1回目の開催は2023年。3年生の「課題研究」の授業で、生徒商研班の生徒10名が地元の玉商店街へインタビューを通して昔の商店街の賑わいを知り、この玉商店街でもう一度人々が集って繋がれるようなイベントをしよう!と企画・開催されたのだそうです。
今年が第2回目の開催。商店街だけでなく周辺のお店も対象にしたスタンプラリーも行って、より広い地域でつながりをつくろうと、取り組みが広がっています。
お祭り参加にあたって、小沢さんは6月から学校の授業に参加して、生徒の皆さんと一緒にワークショップの計画を立てていました。
今回のワークショップで使われた鉄の廃材も、夏休み中に12人の生徒さんたちが地域の方に呼び掛けて、使われなくなった道具にまつわる思い出話などを聞きながら集めてくれたものなんですよ。
こえび隊は、祭りの前日高校に出かけて、生徒さんたちが集めた鉄製品から鉄の部分だけを取り出す解体作業もお手伝いしていました。
芸術祭も、地域の輪の中に加わって一つの輪になれたような気がするお祭りで、来年の芸術祭に向けての幸先の良い一歩が踏み出せたような気がしています。
高校生、先生方、地域のみなさん、ワークショップに参加してくれたたくさんの人たち、こえび隊、様々な人の手を介して形を変えた鉄の廃材は、小沢さんの作品の一部として新たに生まれ変わる日を今か今かと待っています。