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【大 島】12/8(金) 4年ぶりのもちつき会開催!

毎年、こえび隊は大島の入所者さんへの1年の感謝をこめてもちつき会をしています。ここ数年はコロナ禍があり、今回、待ちに待った4年ぶりの開催となりました。島に着くと出会った職員さんが「今日はもちつきやね」と嬉しそうに言っておられ、みなさんが楽しみにされているんだなと伝わってきました。



みんなで力を合わせてまずは準備です。あん餅に入れるあんこを丸めたり、もち米を洗ったり、入所者さんがお餅を食べる机などをセットしたりしました。


準備も整い落ち着いたところで、みんなで納骨堂へお参りです。


石臼やもち米を蒸すコンロは職員のみなさんが用意してくださいました。
いざ、もち米を蒸し始めようとしたのですが、風のせいか、なかなか火がつかず悪戦苦闘していると職員さんが来てくださり、一緒に「ああでもないこうでもない」と言いながら、最後は無事に点火することができました。
もち米が蒸しあがる直前にあるものを入れます。それはさつまいもです。さつまいもを入れると、やわらかくのどごしがよくなり、食べやすくなるそうです。


毎週金曜日は職員さんたちが入所者さんのために開く喫茶があり、喫茶の時間にあわせて大島会館のロビーでお餅をつきました。お餅は3回、杵と石臼でつきます。最初はあん餅、次に白餅、最後がえび餅。えび餅はつくときに干しエビと塩をいれて、一緒につきます。えびのいい香りがひろがり、きれいなほんのり薄紅色のお餅ができあがります。


二人で交互に杵でつくので、呼吸を合わせないといけません。みごとに息が合っている時はまわりも力が入ります。「よいしょ」「よいしょ」と入所者さん、職員さん、こえび隊、みんな笑顔でかけ声をかけていました。石臼の周りには熱く見守る入所者さんたちの輪ができ、本当にみなさん楽しんでおられました。その様子をみている職員さんたちがうれしい表情をしているのが印象的でした。入所者の方も杵を手に取り、チャレンジしてくださいました。


できたてのお餅は、その場で小さく丸めて、すぐに入所者さんたちに食べていただきました。みなさん「おいしい、おいしい」と言って食べておられました。

僕は、えび餅を職員さんと一緒に食べやすい大きさに丸めていたのですが、そのときの会話が楽しく、みなさん会話のキャッチボールがすごく上手で、一緒に輪の中に入れてもらい、はじめてこえび隊の活動を豊島のお母さんたちに囲まれてお話しながら、ばら寿司を盛り付けたりした時と同じ居心地の良さを感じました。


もちつき会のあとは、みなさん用にお餅をパックにつめ、「今年もお世話になりました」ののし紙を貼り、みんなでお礼を言って配達しました。


僕は、大島でこえびガイドをさせてもらってますが、普段は入所者さんや職員のみなさんと会ったり、一緒に何かをするという機会はコロナのこともあり、ほとんどない中で島のことを話していました。
しかし、今回のもちつき会を通じて大島にいるみなさんと接することができ、島をつくっているのは人だなと改めて思いました。
そういう意味でも、会期かどうかに関係なく、もちつき会のように一緒に何かをするということが、お互いを知る一番の手段であり、そこからつながり、絆が生まれていくのだと思います。


また、来年も多くの人に大島を知ってもらい、大島を好きな人が増えてくれたらいいなと思います。これからもみんな笑顔でありますように。

文:河原田 啓史(こえび隊)


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