【豊 島】6/25(土)棚田の田植えのお手伝いに行ってきました
青空が広がる6月の土曜日、豊島の唐櫃(からと)地域に広がる棚田で田植えが行われました。

古くからこのエリアに広がる棚田。往時は島外に出荷するほど、たくさんのお米を作っていたそうです。しかし50年ほど前から過疎高齢化が進み、棚田の担い手も減って、一時は耕作放棄地が増えていました。そんな中、2007年頃から棚田の風景の中の美術館設立構想が持ち上がります。そこで島の方と福武財団、土庄町が協力して、荒ている田んぼを再生させ、もとの美しい棚田の風景に戻すことにしました。竹やぶを開墾し、草を刈って、元の風景が蘇ります。
そして2010年の初回芸術祭に合わせて《豊島美術館》がオープンしました。美しい棚田に浮かぶ水滴のような美術館です。今や豊島を代表する風景となったこの美術館と棚田の景色を維持するため、今も唐櫃棚田保存会のみなさんは日々棚田のお世話をしています。
その唐櫃の棚田の田植え体験が、この時期の恒例行事です。
今年も島内外から40名ほどが参加しました。

大人から子どもまで参加
水を張った田んぼに長靴や素足で入ります。
横一列に並んで苗を手で植えていきます。

ポット苗を1株づつ植えます
この日はお天気もよく、小豆島から遠く本州の山々がキレイに見えました。
船ものんびり横切っていきます。
こんなロケーションで田植えができるのも豊島ならではですね。
「じょうぎ」と呼ばれる道具を使って田植えをします。
この道具があると、苗を縦横まっすぐ植えることができるのです。ただし、同じタイミングで「じょうぎ」をひっくり返さないと、どんどん列がズレていってしまいす。みんなで声を掛け合いながら、息を合わせてどんどん苗を植えていきます。

曲がってないか、都度確認
休憩を挟みながら作業をを続けること2時間ほど。
3枚の田んぼの田植え作業が終了です。
秋には収穫祭が開催される予定。
その時は、黄金色に輝く稲穂が揺れる棚田になっているでしょう!
ちょうど秋会期。楽しみですね!