【大 島】ラジオ番組「大島アワー」のお話
2015年9月から継続的に行っている大島での取り組みに、「大島アワー」というラジオ番組を制作しています。大島青松園の入所者のみなさんに向けて、毎月1回園内放送しています。今回は「大島アワー」取り組み内容を番組の中身とともに紹介します。
「大島アワー」は、2015年に開催した子どもサマーキャンプのあとからはじまりました。
子どもサマーキャンプ(高松市主催)は、毎年夏に小中学生が2泊3日大島で宿泊学習し、アーティストのワークショップに参加したり、入所者さんから大島の歴史を学んだりしています。最終日は、音楽や創作ワークショップの成果を入所者向けに発表しています。
大島青松園に入所されている方のなかには、ハンセン病の後遺症で目の見えない方や弱視の方がいます。また、高齢になり介助が必要でなかなか外へ出歩けない方もいます。
発表会の様子や子どもたちの声を「大島アワー」に取り入れ、入所者のみなさんが部屋でくつろぎながら楽しんでもらえるような番組をつくりました。これをきっかけに「大島アワー」がはじまりました。
その後も番組づくりは続きます。
「大島アワー」は、アーティストのロバの音楽座と子どもたちが一緒に演奏をした音楽から始まります。「約15分間の大島アワー、最後までお楽しみください」というナレーションのあと各コーナーにうつります。
入所者さんの趣味について語ってもらうコーナー「趣味の時間」 、大島のタイムリーな出来事を伝える「大島ニュース」、瀬戸内の島々の出来事を届ける「島だより」。
「今月のお誕生日」コーナーは、誕生月の方を紹介したあと、子どもたちのハッピーバースディの歌でお祝いします。季節の歌や詩の朗読、なぞなぞのコーナーもあります。
大島青松園のクリスマス会で披露しているこえびオリジナルの寸劇「ササデレラ」「笹取物語」などの再放送、「父、帰る」をこえびさんたちと録音し、連続ラジオ放送劇として放送したこともあります。
コーナーが切り替わるときは、入所者さんや子どもたちの「大島アワー」という声と短い音楽を重ねたジングルが入ります。
約15分間に5つくらいのコーナーを取り入れ、入所者のみなさんが、ほっこりするような月1回の放送を楽しみにしてくれるような番組にしています。
最近は、コロナ禍で大島へ行けない日が続いていますが、「大島アワー」は毎月放送しています。
大島へカセットテープ(録音データは、CDに焼いた後、カセットテープにダビングしています)を届けて、職員さんが放送してくれています。
大島へ行けるようになったら、入所者さんの趣味のお話や大島の出来事も番組に取り入れて放送したいと思います。
*大島の今を伝える冊子「大島レター」でも「大島アワー」の入所者の趣味のコーナーを紹介しています。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/shinotorikumi/keikaku/sonota/oshima/letter.html