【直 島】1/21(月) ジオラマ制作⑨-こつこつ松づくり-
先日、今年最初のジオラマ制作をしてきました。
まずは自治会へ訪問し、新年のご挨拶。
年末に伺ったときに、畑をどう表現するか悩んでいたところ、森さんが上空から撮影した写真をプリントアウトし説明してくれました。写真は、昭和30年代よりもあとのものですが、ほぼ変わらないとのことでいろいろと教えてくれました。
当時は自給自足に近い生活をしていたため、北の山の中腹くらいまで畑があり野菜などを作っていたそうです。
この日は、入所者の方が住んでいた寮のエイジング加工や地面をつくりました。
そして、ジオラマづくりには欠かせない松づくり。
大島の港付近にある松は、800年程前からある「墓標の松」。屋島の源平合戦で敗れた平家方が大島で亡くなり、埋葬された上に松を植えたことから「墓標の松」と言われています。これらの松は、立派な松でしかも海風で大きく曲がっている松が多いです。
大島青松園ができるずっと昔からある象徴的な松も1本1本丁寧につくっていきます。金代さんも作った墓標の松を実物と照らし合わせていました。
福武財団のみなさんの協力のもと直島でもこつこつ松づくりをしました。
みなさんお忙しい合間を縫って、参加してくださいました!
まずは、ハンセン病や大島の概要、瀬戸内国際芸術祭や高松市の大島での取り組みを紹介し、ジオラマをつくることになった経緯やどんなジオラマをつくっているのかをみなさんと共有しました。
松づくりがスタート。
大島へ行ったことのない方も、松の写真を見たり、風にあおられてくねくねと曲がった松を想像したりしながら、銅線をねじっていきます。
一通り工程を確認したあとは、松の量産に入ります。
銅線をねじる人、色塗りをする人、葉っぱをつける人。分業作業で効率もアップ!!
ジオラマの時代(昭和30年代)の様子もお話しながら松をつくりました。松づくりを通して、少しでも当時の暮らしなどが伝えられたと思います!
1日で約150本の松が完成。
福武財団のみなさん、ありがとうございました。