2/11(金)大島「かんきつ祭」を行いました!
2月11日(建国記念日)。大島では「かんきつ祭」が行なわれました。
この日、高松では交通規制がかかるほどの積雪。聞いた話だと25年ぶりだとか…。それでも有難いことに大島行きのフェリーは時刻通りに運行していました。
「かんきつ祭」とは、大島で生活されている入所者の方が栽培された柑橘類を収穫し、皮と実に分ける作業をみんなで楽しくやりましょう!というお祭りです。皮と実に分けられた柑橘類は、カフェ・シヨルの井木さんと泉さんによって、ママレードなどに加工された後、お菓子やお料理に使用されシヨルのメニューとなり、訪れるお客様に提供されます。
大島に到着してからもお天気はスッキリせず…。外の作業は、とっても寒いので、厚生会館で、事前に収穫しておいた文旦(ぶんたん)を洗ってむく作業をしましょう!ということになりました。
お湯で洗っていると文旦のいい香りが漂いはじめ、むく作業に入ってからは、香りが室内に充満していました。

外側の皮は、内側にある白い柔らかいところを、なるべく残さないように薄くはがします。中の実も、薄皮がなるべく残らないように取り出します。

やさしい美術プロジェクトの高橋先生、泉さん、大島ファンのお客様、こえび隊、あわせて10名程。そこに入所者の浜口さんが加わり、談笑しながら作業をしました。

作業が終わるとシヨルに移動してみんなでランチ。
シヨルのお二人がちらし寿司を用意してくださいました。
お花の形と扇の形。錦糸玉子ではなく、シヨルちゃん型とひょうたん型の薄焼き玉子が載せてあります。食べるのが勿体ないくらいの可愛らしいお寿司!風味付けに柑橘果汁も絞ってあり、とてもさわやかです。この地方のちらし寿司に習い、茶福豆が入っていて、それが良いアクセントとなり、とても美味しかったです。


午後。
お天気が回復してきたので、入所者の野村さんが栽培する甘夏の木の下へ。
午後から新たに2名のお客様が加わり収穫作業です。
野村さんに「育てるのにどんな手入れがいるんですか?」とお聞きしたところ
「何もしてない。」とのこと(笑)。大島は土がいいから特に手入れをしなくても充分育つのだそうです。

野村さんにお借りした枝切りハサミと高枝切りハサミを使い、「甘夏を切る係り」、「それを受け取る係り」と自然に役割分担し、収穫しました。


ここで隠れた才能を発揮したのは、こえび隊の平井さん!ささっと木に登り、そのまま甘夏を切り取り、下で待機する入所者の浜口さんに的確に渡していく。
みんなから「みかん農家の奥さん」なる称号まで頂いて大活躍でした!!

緑に黄色のドットが鮮やかだった野村さんの甘夏の木は、最終的には緑一色になりました。果実を全て収穫しきって、一輪車に山盛り2杯分。

「鳥が食べるから、少し残しといたらええ。」と野村さんはおっしゃっていたのですが、誰の耳にも届いてなかったようです…。
厚生会館に持って帰った甘夏は、フェリーの時間もあったので皮むき作業は断念し、洗うだけにしました。


野村さんによると、今の時期に収穫すると少し酸味が強いそうです。
その酸味が加工食品には丁度よいとのこと。今年はどんなメニューとしてお目見えするのでしょう。楽しみですね!

写真・文 中島久美子