大島よもぎ祭に参加してきました!
4月25日 日曜日
今日は大島でやさしい美術プロジェクトさんがつくっている、カフェ・シヨルでのよもぎ祭りに参加してきました。これまでカフェの壁を漆喰で塗っていく作業もひと段落し、今日は大島で採れたよもぎを使ったお菓子を島の方に食べていただきました。
みんなで島の方の畑でよもぎを採らせていただきました。この時期のよもぎはやわらかく、春らしいいい香り! 夢中で摘むうちに、たくさん採れました。
カフェ・シヨルに戻り、よもぎを湯がいたあと、包丁でトントンひたすらたたきます。このよもぎをたたく音がフェリー乗り場まで聞こえていたそうです。私たちが下ごしらえをしていると、ぞくぞくと島の方が集まってくださいました!
今日たたいたよもぎは、芸術祭本番にここで出されるお菓子に使われます。さて、よもぎをたたき終え、わたしたちも島のみなさんとテーブルを囲んでおしゃべりです。
写真に写っているシフォンケーキは大島でとれたよもぎと黒豆入り。六方焼きは昔大島でよく作られていたそうです。今回、やさしい美術プロジェクトの方が作ってくださいました。とてもおいしかったです! お菓子が乗っているお皿やマグカップは島の方の手作り。ご好意で使わせていただくことになったそうです。どれも味があって素敵です。
島のみなさんは「島で若い方の明るい声が聞こえてうれしい。」「青松園が始まって以来のことが起こりつつあり、わくわくする。」とおっしゃっていました。その中でも、入所者の方達の会話が印象的でした。入所者の脇林さんは島の写真を撮っていて、その写真は島の会館に展示してあるのですが、それを見た島の方が「あんたの撮る写真はどれも島のすばらしさが伝わってくる。」とおっしゃっていました。それを聞いた脇林さんは、初めてほめてもらえたと大変喜んでいらっしゃいました。脇林さんは毎日カメラ片手に山に登り、写真を撮っています。山に登ると、島の方々ややさしい美術プロジェクトの方のおしゃべり声が聞こえてきて、それを聞くのが毎日の楽しみなのだそうです。
島の土でできたマグカップに入れた、島で採れたお茶をすすり、島のよもぎ入りのケーキをつまみながらこえびたち、島の方たち、やさしい美術プロジェクトの方たちとおしゃべりしている時間はゆったりと、そしてとてもあたたかく過ぎていきました。
カフェ・シヨルが大島に住む人たちと訪れる方のあたたかな交流の場になるように、こえびたちもがんばります!
写真+文 こえび隊 小山