【高 松】10/4(金) せとうちばなしを開催しました!
10/4(金)、香川県高松市にある丸亀町商店街の丸亀町グリーンけやき広場にて、せとうちばなし2024 第1話「瀬戸内らしさをアーカイブする」を開催しました。金曜の夜、商店街は多くの人たちが行き交っていました。
会場は30人程参加がありました。途中参加の方、ポスター版のこえび新聞を見たり、チラシを受け取ったりしてお話をした方々は30人程。オンラインも30人と、今回のせとうちばなしは、100人近くの方が聞いてくださったようです。

2016年頃から、こえび新聞の誌面で「瀬戸内○○アーカイブ特集」をしています。この誌面の企画、取材、編集をしているのが、瀬戸内アーカイブチーム。考古学者、ライター、デザイナー、カメラマン、そしてこえび隊と、瀬戸内海の島々へよく通っているメンバーで構成されています。こちらがそのメンバーです。

今回のせとうちばなしは、これまで取材した中から瀬戸内アーカイブメンバーがおすすめするものを厳選してお届けしました。

まずは、最新号の「瀬戸内盆踊りアーカイブ」から!
今年のお盆前に発行したこの特集は、昨年のお盆期間中に各地へ取材に行ってきました。1度に行ける盆踊りは1年に1、2回ほどなので、人生で数えるとそんなに行けないのでは?!と気づき、白石島、櫃石島、与島、男木島、豊島、姫島の盆踊りをリサーチしました。
実際に行ってみて、どんな特色を持つ盆踊りだったのかをお話しました。一方で、ここ数年の間で、盆踊りの歌が生歌からテープに変わったり、盆踊りが維持できなくっている地域があるのも分かってきました。

次に紹介した号は、「瀬戸内船の第二の人生アーカイブ」です。初代のめおんが2021年に引退し、その後どんな人生を送っているのかを追いかけたのがこの特集です。めおんは大阪へお嫁に行っていました。ゆめおん2という名前に変わっていましたが、赤と白のツートンカラーは健在!大阪で再会したときのことやめおんがどんな活躍を期待されているのかをお話し、その他にも四国汽船や四国フェリーの船が引退したあとインドネシアやタイなどの海外で活躍していることを伝えました。

船シリーズはまだまだ続きます。次に紹介したのは「瀬戸内渡船アーカイブ」。
アーカイブメンバーで取材へ行ったのは、広島県呉市警固屋(けごや)地区と対岸の倉橋島音戸町の間を通る、日本で一番短い定期航路「音戸渡船」。ここで船長をつとめているしんちゃんこと蒲原新司さんからお話を聞くことができました。広島県の民謡「音戸の舟唄」も披露してくださり、その歌声を会場でも流しました!丸亀町グリーン内に響き渡り、立ち止まってくれる方もたくさん居たようです。

そして最後は「瀬戸内フナダマアーカイブ」。我々の渾身のフナダマ特集!
船が、木造船からFRPへと変わり、現在ではあまり見られなくなっていますが、フナダマを作っていたという与島の船大工さんに会ってインタビューしたときのこと、フナダマに関する証言集なども紹介しました。
当時、アーカイブメンバーはフナダマハンター化していましたが、こえび新聞ができあがった後も行く先々でフナダマを見つけるとすぐに教えてくれます。こうしたアーカイブメンバーの好奇心が、瀬戸内アーカイブの活動につながっています。

与島の船大工さんからいただいたフナダマを会場に持ってきていたので、会が終わった後みなさん見ていました。

会場のポスター版こえび新聞も見てくださっていました!

今回のせとうちばなしでは、4つだけ紹介しようとしていたけれど、結果全部お話することになり、二宮金次郎アーカイブから最新号まで一挙紹介!そして、出てくる出てくるいろいろな面白いお話!!アーカイブメンバーのトーク、楽しんでいただけたのではないでしょうか。
瀬戸内アーカイブは、芸術祭の会場の島にとどまらず、県境を越えて、その土地の歴史、民俗、文化、食などを調査し記録しています。この活動は、私たちが瀬戸内で活動する上で大切なことであり、芸術祭のベースにもなっています。
これからも瀬戸内アーカイブの活動は続きますし、こえび新聞の誌面でも紹介していきますので、今後も楽しみにしていてください。