9/18日比野克彦「一昨日丸」シンポジウム
9月8日日曜日、高松市のかがわ国際会議場にて日比野克彦さんをお招きし、瀬戸内海底探査船美術館「一昨日丸」シンポジウムを開催しました。
海底探査船美術館?
一昨日丸?
不思議な言葉が並びます、、が、会場には14時の開会をめがけて続々と人が集ってきます。
まずは、浜田香川県知事による開会の挨拶から始まります。
その後、日比野克彦さんが、このプロジェクトの趣旨や誕生の経緯を分かりやすくお話下さいました。瀬戸内に海底に沈んでいる宝物を引き上げて、船に展示し、それを美術館にしてしまおう!とう壮大な企画です!
第一部は講演会です。
まずは、NPO法人アジア水中考古学研究所/有田町歴史民俗資料館の野上建紀さんに、世界の海底調査についてお話頂きました。イタリアの海底から始まり、1281年の蒙古襲来時の九州沖の海底まで幅広く、実際の調査時のお写真や資料などもあり、とても分かりやすく海底についてお話下さいました。
次ぎに、NPO法人水中考古学研究所/京都市埋蔵文化財研究所の吉崎伸さんに、瀬戸内の海底についてお話頂きました。海底探査の方法や、直島沖、犬島沖、庵治沖の海底探査時に見つかったものの写真など、身近な宝物に驚きます。
その後、休憩をはさみ、第二部はシンポジウムです。
テーマは、「海底探査船美術館設立にむけての構想、2012年瀬戸内潜水プロジェクトに向けて」。
香川県観光協会会長の梅原利之さん、吉崎伸さん、野上建紀さん、日比野克彦さんにご登壇いただきました。司会は北川フラム瀬戸内国際芸術祭総合ディレクターです。
ご講演頂いた吉崎さん、野上さんに海を調査するきっかけをお聞きしたり、梅原さんに瀬戸内の海のすばらしさについてお話頂きました。また、日比野さんには今後この「一昨日丸」プロジェクトの未来の展望や実際のスタートラインについてお話頂き、会場は異様な熱気に包まれます。
会場にもマイクが回り、瀬戸内の海の奥深さを知りました。
「水中考古学は創造性豊かな学問」
「一つのかけらから未来のことや過去のことに思いを馳せることは芸術も同じ」
など、このプロジェクトの核心へ迫っていきます。
あっという間の2時間、夢とロマンに溢れたとっても濃い内容となりました。
これから、どんな展開になっていくのでしょう?
とてもワクワクしますね!
ご登壇頂いた皆様、会場に来て下さったみなさま、大変ありがとうございました!