【高 松】瀬戸内に春きたる、こえび濃霧で島へ渡れず
瀬戸内の春は濃霧とともにやってきます。5m先が真っ白で見えないくらい濃い霧です。
この霧がでると海上保安庁から「停船勧告」が出されます。
港から船が出たり入ったりできなくなるのです。
港では船はいつでも出航OKの状態で動けず、多くの人や車を積んだまま、白い霧の中で待機。
今日は開館日なので島に渡るこえび隊の面々も、高松事務局で待機となりました。
この「停船勧告」はフェリー会社が協定を結び視界が悪い条件を設定し、それが満たされると「停船勧告」が出されます。実は全国でも岡山県・宇野港と香川県・高松港だけなんだそうです。これは1955年におきた宇高連絡船の「紫雲丸事故」の後に取り決めになった厳しいルール。日本でも上位の入港船舶隻数を誇る高松港で、次から次へと出入りする船の安全を守るためなんですね。
今日も朝6時30分の第一報から始まり、各船会社が欠航を発表。こえび隊のメンバーも時間通りに集合してくれたのですが、残念ながら昼まで船が動かないということで、今日は一部作品は閉館が決定。こえびもそれぞれ解散しました。(わざわざ港まで来てくれたみなさん、ごめんなさい。)
「停船勧告」は12時すぎに解除し、待ってましたとばかりに次々と出航していく船たち。
朝からフェリーの中で待っていたお客さんからは拍手が起こったそうです。
(15時30分に再び停船勧告がでました)
しかし、いつもはお昼を過ぎたら霧がサーッと晴れてくるのですが、今日は午後になってもなんだか真っ白なまま。
高松港の事務所で机に向かっていると、開けた窓から、さまざまな音色の汽笛が聞こえてきます。高い音もあれば低い音も、遠くから近くから。まるで汽笛のコンサートのようです。
明日は豊島のお誕生会。
さあ、霧は晴れるでしょうか?