5/21-24 東日本大震災現地ボランティアに行ってきました
こえび隊は、5月21日(土)~24日(火)にかけて、東日本大震災現地ボランティアに参加するため、宮城県石巻市へ行ってきました。
メンバーは瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局とこえび隊、そして全国のこえび隊のネットワークを活かした呼びかけにより新潟・東京などからも参集し、総勢25名の活動となりました。
高松からバスで約15時間。日本を半分くらい横断し、東北へ向かいます。
22日早朝、石巻専修大学に到着。そこは石巻市災害ボランティアセンターとなっており、そこで活動のマッチングをし、初日の現場に向かいました。
震災翌日からボランティアとして活動されている男性の方に誘導され、私たちは湊中学校へ向かいました。そこは避難所になっていて、私たちはお昼の炊き出しのお手伝いと、食堂となっている武道館の掃除をしました。全国から集った若いボランティアが協力し、日々の炊き出しを行っているそうです。毎日200食、量と味、段取りから材料調達などに気を使いながらの調理は大変です。さらに、ガス・電気・水道がなく、水もタンクから使うので、食器等の洗浄も色々な知恵で水を使わない工夫をしていました。
2日目は、1ヶ月前からボランティアをされている女性の方に先導され、石巻市の大街道地区へ向かいました。そこは、家屋の1階部分が津波により浸水し、2ヶ月間、ほぼ手つかずのお家もある場所でした。私たちは2チームに別れ、2軒のお家で作業をさせてもらいました。

海水やヘドロが床下に入り込んでしまっているので、家の床をはがし、その下のヘドロなどをスコップでかき出し、土のう袋にいれてどんどん運んでいきます。一方で、全く手を付けれていないお部屋の中の物を外へ出していきます。アルバムやCDなど思い出が詰まった様々なものが泥と一緒にでてきます。私たちはそれを丁寧に外に並べ、このお家のご夫婦が大事そうに整理をされていました。押し入れの衣服なども出し、奥さんと一緒に整理しました。

たった数時間だけしかお手伝いできませんでしたが、このご夫婦と色々お話させて頂きました。お二人は、私たちが瀬戸内や新潟から来た事に驚き、とても感謝して下さりました。
帰る間際、全員でお夫婦にお世話になったこと、さようならの挨拶をすると、奥さんが、本当にきれいな声で「ふるさと」を唄って下さりました。
帰りのバス、この声を何度も思い出されてなりませんでした。
瀬戸内で培ったこえび隊の団結力と明るさをもって、たった2日間でしたが、被災地で活動をしてきました。しかし、それ以上に私たちがもらったものが大きかったと思います。
なにか1つでも、被災地のためにできることを、私たちが出来る範囲で、これからも続けていきたいと思います。