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【女木島】5/3(金・祝)GWの女木島名画座上映会は『かづゑ的』

瀬戸内国際芸術祭2016で女木島に開館した「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」は、ニューヨークに最後まで残った42番街の古い映画館をイメージした作品です。小さいながらも楽しく映画を見られる作品空間の中で、2016年から定期的に上映会ツアーを開催しています。


(C) Office Kumagai 2023

今回、上映するのは『かづゑ的』。監督は、「三池 終わらない炭鉱の物語」などで炭鉱に関わる人々を追い続けてきた熊谷博子さん。瀬戸内の国立ハンセン病療養所、長島愛生園で約80年間暮らしてきた女性を追ったドキュメンタリー映画です。瀬戸内海の島に隔離され、様々な思いが交錯する中で、それでも生活の中に楽しみを見出し、前向きに生きてきた、たくさんの方たちがいます。
女木島からは、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つでもある大島の国立ハンセン病療養所、大島青松園を望むことができます。そんな「島」という場所で映画を観る、特別な体験をお届けします。
この上映会でしか体験できない、「女根/めこん」のナイトプログラム、「不在の存在」の夜のアート作品鑑賞や、女木島の食材を使ったディナーなど、夜の女木島を堪能して、チャーター船で高松に帰って来る特別なプログラムです。



依田洋一朗「ISLAND THEATRE MEGI『女木島名画座』」 Photo: Shintaro Miyawaki


日時|2024年5月3日(金・祝)16:00~20:40 
会場|ISLAND THEATRE MEGI「女木島名画座」
参加費 |11,800円(税込み)※乗船料・アート作品鑑賞料・ガイド料・食事料金含む
定員|25名
予約方法|コトバスツアーウェブサイト
https://www.kotobus-tour.jp/tour/bus/KTS299.html

スケジュール|
16:00 高松港発 定期船移動
16:50 映画『かづゑ的』上映
18:50 北川フラムトーク
19:10 食事(umiyado 鬼旬)
19:40 「女根/めこん」ナイトプログラム、「不在の存在」鑑賞
20:20 女木島発 チャーター船移動(20:40高松港到着)

案 内 人 |瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター 北川フラム
主 催|瀬戸内国際芸術祭実行委員会

【作品情報】
『かづゑ的』
監督:熊谷博子
音楽:黒田京子
ナレーション:斉藤とも子

制作:2023年
製作国:日本
配給:オフィス熊谷
劇場公開日:2024年3月2日
時間:119分


「私、みんな受けとめて、逃げなかった。」
瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所、長島愛生園。
宮﨑かづゑさんは10歳で入所してから約80年、ずっとこの島で生きてきた。病気の影響で手の指や足を切断、視力もほとんど残っていない。それでも、買い物や料理など周囲の手を借りながらも自分で行う。
「本当のらい患者の感情、飾っていない患者生活を残したいんです。らいだけに負けてなんかいませんよ」と力強く語るかづゑさん。患者同士のいじめに遭い、つらかった子ども時代。家族の愛情と、たくさんの愛読書が、絶望の淵から引き上げてくれた。
そして夫の孝行さんと出会い、海沿いの夫婦寮で自然とともに暮らしてきた。
78歳のときにパソコンを覚え、84歳になって初の著作となる『長い道』(みすず書房)を出版。
類まれな表現力で日常を瑞々しく綴り、版を重ねている。
90歳も半ばになったかづゑさんは言う、「できるんよ、やろうと思えば。」
(映画公式サイトより)

【監督プロフィール】熊谷博子 /Hiroko Kumagai
東京都出身。1975年より番組制作会社のディレクターとして、戦争、麻薬などの社会問題を追ったドキュメンタリーを多数制作。『幻の全原爆フィルム日本人の手へ』(1982)他。85年にフリーの映像ジャーナリストに。
戦下のアフガニスタンで、映画『よみがえれ カレーズ』(1989)を土本典昭氏と共同監督後、自らの育児体験をもとに『ふれあうまち』(1995)などを監督。日本最大だった三池炭鉱の歴史と“負の遺産”の意味を問いかけた『三池~終わらない炭鉱(やま)の物語』(2005)で、JCJ(日本ジャーナリスト会議)特別賞、日本映画復興奨励賞等を受賞。 NHK・ETV特集『三池を抱きしめる女たち』(2013)では、戦後最悪の炭鉱事故に遭い、変わりはてた夫を抱えながら、半世紀以上も世の中と闘い続けている妻たちを描き、放送文化基金賞・最優秀賞、地方の時代映像祭奨励賞などを受賞。 映画『作兵衛さんと日本を掘る』(2018)では、日本初の世界記憶遺産に登録された、筑豊の炭坑夫、山本作兵衛が残した絵と日記、そして周りの証言から、この国の変わらない労働と差別の構造を描いた。キネマ旬報文化映画ベスト10など。 著書に「『やめたい病』にさようなら」(1996)「むかし原発 いま炭鉱」(2012)など。

【食事】
瀬戸内の魚料理を堪能いただける民宿「umiyado 鬼旬」の夕食。
和食の料理人として大阪で実績を積んだ店主が、故郷女木島に戻って開業した宿で、島の漁師さんから直接仕入れたお魚や、島で育てた野菜を使ったお料理を提供いたします。

【備考】
船を使ったツアーのため、荒天時など船会社より危険という判断があった場合は、ツアーを中止する場合があります。詳細はコトバスツアーウェブサイトをご確認ください。


大竹伸朗「女根/めこん」Photo:Tetsuya Ito



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