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11/5(火)広島県にある宿禰島へ行ってきました

こえび新聞vol.22の特集「瀬戸内ロケ地アーカイブ」で新藤兼人監督の「裸の島」(1960年公開)のロケ地となった宿禰島(すくねじま)を紹介しました。宿禰島は、広島県三原市にあります。
こえび新聞がきっかけで、佐木島住民や市民有志で結成されたボランティアグループ「裸の島《宿禰島》を愛する会」の方からメールをいただき、11月に宿禰島の環境整備をするので一緒にいきませんか?とお誘いをいただきました。

その後、「裸の島《宿禰島》を愛する会」の事務局の方と連絡を取ることができ、今回、瀬戸内アーカイブメンバーと宿禰島へ上陸してきました。


こえび新聞vol.22「瀬戸内ロケ地アーカイブ」特集 左上が裸の島のロケ地、宿禰島



三原港に到着すると、事務局の方、三原でギャラリーをされている方、10月に大島を案内した方(まさかの再会でお互い驚きました)と瀬戸内アーカイブメンバーで行ってきました。こえび新聞の取材でお世話になったチャーター船に今回も乗船し宿禰島へ向かいました。


宿禰島へは定期船はなく、桟橋も整備されていないので上陸するときも気をつけて船から降りました。最初は少し岩場があり、そこを登り、坂道を上っていくとすぐに頂上へ辿り着きました。


宿禰島は、個人の方が競売にかけた時に、裸の島の映画ファンが保存に向けて全国に寄付を募り、落札者から購入したあと2015年に三原市へ寄贈されました。頂上には看板がありますが、その看板には寄付をされた方々の名前が刻まれていて、今回一緒に宿禰島へ渡ったみなさんの名前も刻まれていました。


宿禰島にはお一人だけ住んでいた時期があり、痕跡が今もあります。映画の中にも出てきていた場所も残っていましたし、天秤棒を担ぎながら坂を上がるシーンで歩いただろう道も通りました。当時ここに住んでいた方、そして撮影時も過酷だったのではないかと感じさせられました。


今回の環境整備は、イモを作ろうと考えている場所の整備で、私たちも草刈りのお手伝いをしてきました!お菓子を食べたりお茶をしたり、みなさんともお話をしたりして、まるでこえび活動のようでした。


「裸の島《宿禰島》を愛する会」は、定期的に草刈りなどの環境整備を行い、島の維持管理をされています。今回の芋畑の整備だけでなく、今後はトイレや船がつけられるような桟橋なども整備したいと熱い想いを持たれていたました。しかしそのための財源の確保も大変なようです。今後、宿禰島をどう維持して活用していくかのアイディアもいただきたいとのことでした。

映画「裸の島」は、海外の評価も高く、カナダでは最も上映回数の多い日本映画です。今、インバウンドも多いので、周辺の島々とセットにした海外向けのツアーや今回のような環境整備にいろいろな方々が関わることで宿禰島への関心も高まり広がっていくのではないかと思いました。

こえび新聞をきっかけに県境を超えた新たなつながりも生まれ、今後もこのようなつながりを大切にしていきたいと思います。

*宿禰島へは定期航路はありません。島の管理は三原市役所が行なっており、上陸することはできません。島の周辺を行く際にも三原市役所へ連絡をしてから行くようにしましょう。


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